10歳のキャバリアでこの1年くらいは心臓が悪く病院にも通っていたので、家族としては「悲しいけど、まぁ寿命だよね」という認識です。
それはさておき「おばあちゃん家の犬が死んじゃったから、お別れしに行くよ」と連れて行った子ども達の反応が興味深かったです。
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連れて行く直前の状況はこんな感じでした。
■長男8歳:友だちの家へ遊びに行っていたところを迎えに行き説明し無理矢理回収。
■長女6歳:両親&2歳の弟と一緒に公園で遊んでいた
長女は話を理解し、両親の「急な事態だから行かなきゃ」という雰囲気を理解したのか、普通に付いてきました。次男も普通に付いてきました。
「もっと遊ぶ」と言い出さなかったのは、小一時間遊んでおやつも食べた後だったからだと思います。
問題は長男でした。
まず夕方まで遊べると思っていたところを15時過ぎで打ち切られることに納得がいかない。「お別れが終わったら友だちの家に戻っていいか?」とかアホなことを言っていました。
親からすると、朝からお邪魔して遊んでいたのだからもういいだろうと思っているのです。事情を理解したうえで帰らされることに納得していないことにも、「戻る」発言にもガッカリです。
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実家に到着し、泣いているおばあちゃんと動かなくなって横たわっている犬を見て、「最後だからなでてあげて」と言われるがままなでた後もガッカリは続きます。
話をしているおばあちゃんと神妙に聞いている両親の周りをウロウロしながらこんな感じでした。
(今朝買った犬のおやつが余ったという話を聞いて)「じゃあまた犬を飼えば」と言ったり、「まだ3時のおやつもらってない」とか言い始めたり、それらをあしらわれて相手にされなくなったら「ヒマや」「帰ろう」を繰り返します。
悪気がないのは分かっているのですが、こういう事態だけに、なんでこいつはこんなにアホなのかと本当にガッカリしました。
結局1時間も経たないうちに帰りました。
母も落ち着いたし、「とにかく向かう」「子どもたちに見せて知らせる」という目的も果たしたし、オトナ的にはひとまず納得です。長男にガッカリしたこと以外は。
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あまりにもガッカリしたので色々と考えました。
長男にガッカリしたのは「状況に合わせた行動をとらなかった」からです。
長女は「もう動かないの?」「なんで足固いの?」「犬のおやつどうするの?」とか無邪気な感じですが、ずっとなでていましたし、オトナ目線でアホだと思うようなことは言いませんでした。
つまりガッカリしたのは「長女はできているのに&長男はできると思っていたのに、状況に合わせた行動をとらなかった」からです。
子どもたち3人の中で犬と遊んだ時間は最も長いはずなのに、
NHKの「地球ドラマチック」や「ダーウィンが来た!」で動物の生態アレコレを毎週熱心に見て「命がどうのこうの」という話にも触れまくっているはずなのに、
もう8歳なのに、
「大好きなおばあちゃんの大切な犬が亡くなった」事態を軽視するような言動だったからです。
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8歳だからどう、というのは期待するだけ無駄かもしれません。
むしろこのくらいがこうなのでしょう。さすがに12歳だったら違うだろう・・・と思いたいです。逆に6歳・・・いや5歳くらいなら長女と同様だったかも・・・しれません。
年齢で対策を考えるアレなので、直前の状況を変えることを考えてみました。
1時間くらいで友だちの家に戻るから、ということにしたら違ったのかなとも思います。
ただ日曜の15時を過ぎて一旦バイバイしたのに16時半にまた遊びに戻るというのは、ちょっとないです。何しろ親が車で送らないといけないのでそれ自体が面倒ですし、気分的にもありえません。
友だちの家へ戻る、の代わりを用意しても違っただろうと思います。
例えばゲームセンターとか、マックなど好きな外食とか、何かご褒美的なことが待っているとすればマシな言動だったかもしれません。
ただ、逆に「早くゲームしに行こう」と言い出して余計にイラだつ予感もあります。
検討少なめですが、直前の状況でもできることはさほどなさそうです。
そう考えると、最初から覚悟しておくことが有効そうです。
「もし身近な誰かが亡くなったら遊んでいても中断して向かう」ということを事前に伝えておくとよかったのだろうな、というのが現時点での結論です。
さらに「行った際はこういう言動をして、おやつとか帰るとか言わない」ということを伝えておくべきだったのかもしれません。いやそれはないか・・・。