全く期待していなかったのですが、うかつにも感動してしまったので、ここに記録します。
■ 期待していなかった理由
こちらのインタビューで触れられている「成し遂げプログラム」がひどすぎると思ったからです。
ストーリー的に便利だからという理由で、ドラえもんに電気ショックを与えるなんて、ちょっと許せないと思っていました。
「すてきな未来が来るんだぜ」と言う 映画「STAND BY ME ドラえもん」 山崎貴、八木竜一共同監督インタビュー (4/5ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
また映画館の中にあった3Dキャラクター達の看板も、ドラえもん以外は「なんとなく似ている人」にしか見えませんでした。きっと映画を観ている最中もずっと違和感があるだろうと思っていました。
■ 見始めてすぐの感想
見始めてすぐ、キャラクター達に感じていた違和感はなくなりました。
やっぱりドラえもんがちゃんとドラえもんだったのが一番の理由だとは思いますが、動いてさえいればストーリーに意識がいってしまい、絵の細部はどうでも良くなるようです。
「こいつは、のび太だ」と理解してしまえば、どんな表情になろうが、まぁ、のび太です。
■ 初めてのタケコプターのあたりの感想
「やっぱ映画だとこういうことしたくなるんだろうなー」というシーンがありました。
高速で街の中をビュンビュン飛び回って、電車とかにぶつかりそうになりながらギリギリ回避。
モンスターズ・インクとかでもあーゆーシーンあったなーと色々な3Dアニメの映画が思い浮かびました。
そこは「何をやってもダメ」なのび太なんだから、「飛べない」もしくは「とんだ瞬間に壁に激突」くらいがちょうど良いとは思うのですが。
でも映画なんだし、子供も笑っていたし、アレはアレで良かったのだろうと思います。
■ ストーリーは知ってる話の組み合わせ
詳細は書きませんが、漫画やアニメをそれなりに吸収している人ならすぐにピンとくるレベルで、メインの話はアレ、サブストーリーがアレとアレ、みたいに楽しめます。
うまいこと話が繋がっている気がします。
■ 酒飲んで愚痴る出木杉君に、うっかり涙
貴重なシーンです(笑)
ここで「勝てるはずの勝負に、なぜか負けた」という出木杉君の人生について思ってしまい、目頭が熱くなりました。
■ 娘を持つ父親として、感涙
中盤、しずかちゃんが父親と話をするシーンがあります。
これも確か漫画で読んだ記憶があるのですが、改めて動くキャラクターが語るのを観ていたら、ちょっとホロッときました。
しずかちゃんの父親が立派すぎて、もう・・・。
■ 最後のシーンに、涙
「ウソ800」という道具が登場するこの話、漫画で読んだ記憶はあったのですが、やっぱり感動してしまいました。
映画ってズルいなーと思いました。
■ 「成し遂げプログラム」について
冒頭で触れた、ドラえもんに電気ショックがひどいという話ですが、さほど頻発しなかったせいか気にはなりませんでした。
よく考えたら、アニメではドラえもんどころかのび太たちも、道具を誤って使ったりして電気ショック的なものは結構受けています。見慣れた光景なので、絵的に残酷とかは感じませんでした。
監督の「便利」発言にはガッカリですが、まぁ気にしないことにします。
■ まとめ
ドラえもんの思い出を通して、大人になった自分を見つめ直すことができるかもしれません。ぜひ映画館で、というほどではないですが、観ておいて損はないと思います。
あと上映時間が90分なので、アンパンマンのようなつもりで子供と来ると途中退場するハメになるかもしれません。実際に何家族か出ていっていました。